2007年02月09日
大臣失言と愛国心
大臣の失言については大勢の人が書いているが、当初私がなると予想した「日本中がひっくり返るほどの騒ぎ」にまでは至っていないということは、大方の人はあきれてものが言えない、書く気にさえなれないといったところでしょうか。
アメリカでは前回の大統領選挙でブッシュ大統領に敗れたものの 来年の大統領選では民主党の有力候補の一人と目されていたジョン・ケリー氏が最近ある大学での講演で学生たちに向って、勉強しろよ、勉強のできない奴はイラクの戦場に送り込まれてしまうぞ、と発言したのが祟って(イラク戦争には反対の立場の人たちの間でさえ不評をかう結果となり)次回大統領選挙への出馬断念に追い込まれた。ケリー氏は、あれは冗談だ、もっと勉強しろよ、ということを強調したかっただけだと弁明に努め、みずからその発言のあとイラク戦地に出向いたりしたが、そんな弁明をアメリカ国民は許さなかったということだろう。ベトナム戦役での英雄という輝かしい経歴をもつ彼の政治生命はこの一言であっけなく幕となったといえる。
さて某国大臣の失言問題に話を戻して・・・
ヒトラー・ドイツは(某国のことはおいといて)国民を、感情も意思もある人間としてではなく、独裁者の思い通りに動かしうる・感情も意思もないロボットか何かのように遇した(いまの北朝鮮も)。
今回の大臣の発言は日本の、いや全世界の女性を、感情も意思もない生産機械・装置に譬えた。大臣は生産機械の相棒である「男性は人間」であるが、「女性だけが機械装置」だというつもりはないだろう、ということは、大臣は男性・女性を問わず人間を製造機械装置とみていることになろう。そういう大臣を擁護する総理もまた、人間を感情も意思もない機械とみなす政治姿勢に与(くみ)していることになる。ここが今回の騒動の一番の問題点だろうと私ならおもう。
ヒトラー支配下のドイツでは、ドイツ国民の愛国心は史上稀な水準の高さだったでしょう。現在の北朝鮮における愛国心も異常な高みにあるでしょう。
でも、国民を血も涙も意思もないロボットのごとく扱うお国での愛国心は(歴史が示すとおり)非常に危険な愛国心である。
いま、総理は教育制度の改革にお熱を上げて居るようだが、そしてその改革の中核に愛国心の高揚を掲げているようだが、そういう・人間を機械視するような為政者の標榜する愛国心がどういうものか、国民は歴史から学んでいる、
といいたいところだけど・・・、
失政があれば政権が交代するというのが民主主義の基本中の基本。だが、例えば年金制度の危機という空前(にして絶後?)の大失政があっても誰も責任を問われないというお国では、大臣が失言した程度では(アメリカとは違い)うやむやのうちに時が過ぎるだけで、結局なにも変わらないで、時の政権の思惑通りにことは進むのだろうね。
さて某国大臣の失言問題に話を戻して・・・
ヒトラー・ドイツは(某国のことはおいといて)国民を、感情も意思もある人間としてではなく、独裁者の思い通りに動かしうる・感情も意思もないロボットか何かのように遇した(いまの北朝鮮も)。
今回の大臣の発言は日本の、いや全世界の女性を、感情も意思もない生産機械・装置に譬えた。大臣は生産機械の相棒である「男性は人間」であるが、「女性だけが機械装置」だというつもりはないだろう、ということは、大臣は男性・女性を問わず人間を製造機械装置とみていることになろう。そういう大臣を擁護する総理もまた、人間を感情も意思もない機械とみなす政治姿勢に与(くみ)していることになる。ここが今回の騒動の一番の問題点だろうと私ならおもう。
ヒトラー支配下のドイツでは、ドイツ国民の愛国心は史上稀な水準の高さだったでしょう。現在の北朝鮮における愛国心も異常な高みにあるでしょう。
でも、国民を血も涙も意思もないロボットのごとく扱うお国での愛国心は(歴史が示すとおり)非常に危険な愛国心である。
いま、総理は教育制度の改革にお熱を上げて居るようだが、そしてその改革の中核に愛国心の高揚を掲げているようだが、そういう・人間を機械視するような為政者の標榜する愛国心がどういうものか、国民は歴史から学んでいる、
といいたいところだけど・・・、
失政があれば政権が交代するというのが民主主義の基本中の基本。だが、例えば年金制度の危機という空前(にして絶後?)の大失政があっても誰も責任を問われないというお国では、大臣が失言した程度では(アメリカとは違い)うやむやのうちに時が過ぎるだけで、結局なにも変わらないで、時の政権の思惑通りにことは進むのだろうね。
Posted by sなか at 20:28│Comments(0)
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