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2006年10月24日

死んだのか 殺されたのか?その1

ロシアの女性記者アンナさん(48才)の死体がモスクワの自宅アパートのエレベータ前で発見された。頭は銃弾で打たれていた。同記者(Anna Politkovskaya)はチェチェン紛争のむごさを、特にロシア政府の、ひいてはプーチン大統領の政策を批判・告発する内容の記事を書き続けていたらしい。そのアンナさんが死体となって発見されたものだから 「日本も含め」世界中のメディアはアンナさんは銃殺された、射殺された、殺された、と報道した。英語の表現ではshot to death, shot dead, murdered, killedという単語が使われていた。
死亡したdiedという表現はまれにしか使われていない。

一方、根室の漁船がロシアの監視船の銃撃を受け拿捕され 船員(盛田光広さん35才)が命を落とした事件では外国の英字新聞は(アンナさんの場合と同じく)射殺・銃殺・殺害されたshot to death, shot dead, killedという表現で報道していた。
死亡したdiedという表現はまれにしか使われていなかった。

ところがお膝元の日本国内では 日本政府も(そしてその意を・あるいはその指導をうけてか)日本のメディアも 漁船員はロシアの監視船の発砲で「死亡した」 と報じるだけで 射殺・銃殺・殺害されたという表現は一切使っていなかった。
朝日新聞にいたってはその英字紙さえもdied(死亡した)というだけで射殺されたとか殺されたという表現を避けている。

これはいったいどういうことなんだろう?


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Posted by sなか at 19:34│Comments(0)FFT
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